【1】結果無価値論による必勝答案作成講座講義カセット全10巻（模範答案つきレジュメと板書図セット）。名越先生。1993年度。LEC東京リーガルマインド。※カセット１巻当たり90分前後なので、講義時間は約15時間※
（1）素晴らしい講義が手に入りました！
この講義を手に入れた時、あまりの驚きから体の震えを止めることが出来ませんでした。
担当講師は名越先生。
彼女こそ、行為無価値の幽門に深く閉ざされた絶望の闇を切り裂く正義のジャンヌ・ダルクに他なりません。
行為無価値の絶対帝政に敢然と立ち向かい、バスチーユの牢獄から自由・平等を解放する革命の旗手です。
彼女が展開する結果無価値の領域は純粋そのものであり、不純物の混入は一粒たりとも許されません。
想像を超える高次元の結果無価値論を自在に駆使する力量は余人の追随を許しません。
さぞかし名のある法律家に相違ありません。
司法試験の受験界では、例えば大塚裕史先生が若宮和彦ネームで講座を担当される例のように、有名教授がペンネームを用いて受験講座を担当する例があります。
彼女の正体は一体誰なのか？
声のトーンや独特の間の取り方を聴く限りですが、「受験界の女教皇」と畏れられたあの超有名刑法講師こそが名越先生その人に違いないと考えています。
（2）本講義は総論・各論併せて以下16のテーマを扱っています。
序論：構成要件論。1：不真正不作為犯における作為義務の発生根拠。2：ひき逃げと不作為犯。3：過失犯における客観的帰属。4：正当防衛～防衛の意思の要否～。5：具体的事実の錯誤。6：違法性阻却事由の錯誤（誤想過剰防衛）。7：原因において自由な行為。8：不能犯論。9：未遂の教唆。10：幇助の因果性。11：事後強盗に途中から関与した者の罪責。12：共犯と錯誤、間接正犯の実行の着手時期。13：共犯からの離脱と共犯の中止犯。14：名誉棄損と真実性の誤信。15：権利行使と恐喝。
講義は、論点毎に学説の対立状況を客観的に解説し、締めで結果無価値論ベースの模範答案を提示する形式に依ります。
全体として山口厚先生の学説を基調としており、模範答案も山口説ベースのものが多いです（不真正不作為犯や、共犯からの離脱では西田・前田説ベース）。
そのため、山口説の解析講義としての位置づけが可能です。
更に、町野先生や林幹人先生の発想もふんだんに取り入れられているので、幅広い視野から結果無価値論を考察することが出来ます。
講義当時1993年（平成5年）は前田雅英先生の教科書が広く普及していた時代ですが、全体的に前田説に対しては否定的な印象です。
これは、前田説が結果無価値論を取りながらも個別の論点では行為無価値的結論を採用している（例えば、錯誤論において法定的符合説を採る）点、あるいは、結果無価値よりむしろ新派刑法学の社会防衛論的発想が前面に出ている学説である点と無縁ではないと思います。
（3）本講義がいかに結果無価値論を徹底する観点で貫かれているかは、以下の点からも伺えます。
1：「我が国の行為無価値論は、結果無価値と併せて行為無価値を違法性充足の要件とする処罰限定原理を謳っているが、偶然防衛の事例では逆に処罰拡張する方向に作用している。すなわち、「人の生命侵害」という結果無価値が「人の生命擁護」という結果価値により止揚（＝中性化）されたにもかかわらず、防衛の意思の欠如を理由とする行為無価値の存在を根拠に既遂犯処罰を肯定している」（※講義から引用）。
⇒結果無価値論に立つテキスト（山口、西田）はしばしば指摘される点ですが、本講義ではこの点を初学者が理解しやすいように明快に論じています。
2：不能犯論で紹介されている模範答案が非常に素晴らしい。山口厚先生の「危険犯の研究」を基に、非常に高いレベルを分かりやすく論じている。
⇒専門研究書をかみ砕いて解説してくれているので、学習効率が非常に高いです。この講義を聴けば、難解な不能犯論も、目から鱗が落ちるようにすっきりと理解できるはずです。
3：具体的事実の錯誤において、山口・西田流の具体的法定符合説を極めて説得的に解説している。⇒この点、「具体的法定符合説を説得的に論証できれば、受験生の殆どが抽象的符合説を採る中で、異彩を放つ答案として極めて高い評価を受けられる」と話されていますが、いかにも旧司法試験当時の講義らしい指摘でマニアの心をくすぶります。
（4）本講義は、15時間の中に最先端の刑法理論を凝縮した高度な内容となっています。
勉強時間の制約から研究論文に直に当たるのが困難だと思います。
しかし、この講義を利用すれば極めて短時間の内に多くの研究論文を読み込むのと同じ効果が得られます。
一方で、解説は分かりやすく明快なため、講義を頭から順に聴き進める事で階段を一歩一歩あがるように着実に実力に磨きを掛けられます。
専門研究書を丹念に跡付けた深い内容の講義はわたし達の知的好奇心を存分に満足させてくれます。
聴講中に退屈を覚えることは無く、集中力を途切れずに聴き続けられます。
講義を聴き終えた瞬間、今まで想像すらし得なかった遥かな高みに登り詰めたような爽快感が訪れます。
無限に広がる刑法学の裾野が力強く眼前に開けます。
個々の論点と刑法の全体像とが頭の中で有機的に結びつき、どんな未知の難問も解決できる自信がみなぎってきます。
百聞は一見にしかずです。
この講義を今すぐ手に取り、己れのアイデンティティーになるまで聴き込んでください。
そうすれば、あなたが抱える刑法を理解できない悩み・苦しみの全ては跡形も無く姿を消すことでしょう。
そして、あなたは刑法学の悟りを開き、誰も見ない1000年先の未来を見通す預言者となるのです。
※補足説明※・解説講義は、９０分テープ１０本に収録されています。従って、講義時間は約１５時間です。・付属レジュメは５３ページですが、１ページが２列組みになっているので、実質は約１００ページ相当です。本文ページに書き込みはありません。板書図にも書き込みはありません。


【２】「日曜答案練習会 大学教授解説講義カセット全２４巻」 平成１８年合格目標 辰巳法律研究所。
会社法①２巻 早稲田大学:石山卓磨会社法②２巻 早稲田大学:大塚英明有価証券法２巻 名古屋大学:田邊光政商法(全体)２巻 北海道大学:大塚龍治
刑事訴訟法①２巻 早稲田大学:田口守一刑事訴訟法②２巻 南山大学:上口裕刑事訴訟法③２巻 慶応義塾大学:安富潔刑事訴訟法(全体)２巻 甲南大学:渡辺修
民事訴訟法①２巻 上智大学:原強民事訴訟法②２巻 慶応義塾大学:三上威彦民事訴訟法③２巻 九州大学:川嶋四郎民事訴訟法(全体)２巻 早稲田大学:鈴木重勝
人間１個体になし得る事には自ずと限界があります。
しかし、多くの人間がその力を合一し連綿として意思を繋いでいけば、能と思える難事業も必ず成し遂げられます。
今ここに、１２人の侍が集いました。
彼らは、法律学界の「柱」と呼ぶに相応しい、文字通り最高戦力の面々です。
この講義カセットは、彼らが編み出した独自の呼吸法を余す所なく伝えてくれます。
是非、このカセットを手に取り、己れのアイデンティーに同一化するまで聴き込んでください。
※補足説明・各回の論文式問題と解説は全て揃っています。・定義集など他の付属品も見た限りで欠落はありません。ただ、全部をくまなくチェックしたわけではないため、見落としの可能性があります。この点はご容赦ください。








商品【1】【2】共にあくまで品としての出品です。経年による劣化およびケース、外装、カセットに擦れや傷等がございます。神経質な方の入札は固くお断り致します。写真上の物が全てとなります。落札後の問い合わせには一切お答えできません。質問は落札前にお願い致します。現状での引渡しをもって契約内容に適合した債務履行とさせて頂きます。
ノンクレーム・ノンリターンにてお願い致します。